(2ー2)茅葺き

茅葺きには、葦、稲、麦、茅等が用いられるが、ここでは地元の比較的湿地に生育するい草の一種であるbulrushを集め、片方の屋根に茅葺きを施工し た。細い草であるため仕上がりは繊細で美しいものとなった。施工時の様子を写真で示す。

 
 茅葺きの施工時の写真 

茅の厚さは約30cmで下に10cmの空気 層を持つ。見かけ上の屋根面の熱貫流率は、茅の熱伝導率を0.08として、0.17となっ た。今後測定で確認したい。 茅が足りず、屋根面の片側は約30cmの空気層を持つ亜鉛メッキの鉄板張りとなったが、この熱貫流率も測定したい。 現在、2段目の茅が特にやられており、虫よけ、鳥よけの良いアイデアがあれば教えて欲しい。 檜皮葺きも興味のある素材であるが、材料がないのでNZでは施工できない。 茅葺きと共に緑の木々とマッチする数少ない素材であろう。

日 本の民家の補修

(2) 住宅が使命を終える時、地球に優しく帰ってゆく材料を、その地から得て使う。

(2-1) 土壁

(2-3) 雨水利用


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