一
部はソーラールーム横のヘッダータンクにポンプで揚水され、ソーラールームの水槽へと与えられる。
他は冷水として天井のパイプに上げられ、それを通して蛇口に供給される。出来る限り位置のエネルギーは
利用したいので、さらに議論は必要である。風車による電力はより優先順位の高いものに使いたいので、
手動の揚水ポンプも考えている。屋根面の雨が全て集められたとして、現在の日本の都市で使われているよう
な使用量では、最も多い降雨量の月でも75%しか得られず不足するので節水しなければならない。
石鹸をつけるときも普通シャワーの湯は流しっぱなしだが、足でon-offの出来るスイッチの工夫が緊急課題と
思える。しかし、この住宅でのフラッシュの水は、簡易便器なので一日の水の使用量は少なくてすみ、
170ι/人/日を使用量と考えている。節水は何れにしても大切である。
NZは雨の多いところ。不利を有利に変えるというこのプロジェクトでの考え方によれば、雨水発電も
その一つである。1日2トンの雨を丘の上から6m落として、1kwのヒーターが140秒使える。
この様に雨水利用は、自然共生するために不可欠であるから、酸性雨をもたらす行為は極力避けねばなら
ぬ。生物にも危害を与え、我々の命もSeatle酋長がいうように脅かされることになる。水はエネルギー問題
より深刻なことであると云われている。